テーマ:読書

2013年の自炊環境

 昨年暮れから自炊(本のスキャニング)環境が大幅にグレードアップし続けている。  ようやくその進化もひと段落ついたので、まとめてレポート。  まずドキュメントスキャナを買い替えた。  昨年末に発表されたばかりのScanSnap ix500。  前機種で充分満足しており、買い替えは悩んだのだが、4年間の進化…
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SONYの電子ブックリーダーを買ってみた

 電子ブックリーダーPRS-350を中古で買った。  電子書籍を読むリーダーには液晶と電子ペーパーの二種がある。  それぞれ長所短所があるが、活字だけの本を「軽く持ち運び」、「一回の充電で長く読む」には電子ペーパーが優れている。  製品コストが安く、耐久性に富むのも電子ペーパーで、今回買ったPRS-350は定価で1万円…
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ePUB電子書籍を出版してみた

 ePUB形式の電子書籍を出版してみた。  知っている人は知っているが、知らない人は知らないので、ここで電子書籍、そしてePUBについて簡単に説明しておく。  電子書籍とは読んで字のごとく、デジタルデータの本。  iPadやその他のタブレット型PC、あるいは専用ビューワーなどで急速に電子書籍が広がりつつある。 こ…
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件(くだん)という妖怪

 「件」(くだん)という妖怪をご存じだろうか。  「件」の字の通り、牛の体に人間の顔がついている。半人半馬はケンタウロスだが、「件」は半人半牛である。  「件」は未来を予知する。その予知の最後に「よって件のごとし」と宣う。    内田百閒にその名もずばり「件」という短編がある。怪夢短編集「冥途」に収められている。 …
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2011年は自炊の年だった

 ドキュメントスキャナによる書籍の自製電子化。  既に3年前から取り組んでいたが、今年になるまで雑誌やチラシの保存に使っていただけだった。  昔でいう「切り抜き(保存)」。  これが終わったので、いよいよ4月から書籍に取りかかった。  最初は抵抗があった。自炊するということは本をバラバラに断裁し紙くずとして捨てること…
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こんな本を自炊した No.7 北杜夫「奇病連盟」

 旧聞に属するが10月24日、作家の北杜夫が亡くなった。  僕が小学生から中学生に上がる頃の北杜夫の人気は相当なものがあった。  特にエッセイ「どくとるマンボウ」シリーズが高名で、旧制高校時代の熱気をふりかえった「どくとるマンボウ青春期」には強い影響を受けた。  ブンガクを志さねばならぬと思い、世界の名作というのを読んだ。…
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こんな本を自炊した No.6 阿佐田哲也の麻雀本

 大学に入って数年は麻雀ばかりしていた。  バス停を降りて、まっすぐ進むと学校の門がある。しかしそこの前の通りを右折し、雀荘に行くのが常だった。  その頃の我々がバイブルのように崇め読みこんでいたのが阿佐田哲也の麻雀小説。 このシリーズは自炊した本の紹介です。「蔵書するのは断念するが、まさかのときのために内容を取ってお…
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こんな本を自炊した No.5 「ダ・ヴィンチ・コード」

 自炊のおかげで、この大ベストセラーをようやく読んだ。  ベストセラーは、話題の最中に読まないと話に参加できず寂しい思いはするが、時期を経れば古本が馬鹿のように安くなる。 このシリーズは自炊した本の紹介です。「蔵書するのは断念するが、まさかのときのために内容を取っておきたい本」=言葉悪く言えば僕にとってのB級書籍群です。詳し…
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こんな本を自炊した No.4 「十三の冥府」

 本に対する愛情。「私の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて読書を愛するようになったか」。  書籍のデジタル化をやっている方なら、とうに承知のことを、今回は再確認する。 このシリーズは自炊した本の紹介です。「蔵書するのは断念するが、まさかのときのために内容を取っておきたい本」=言葉悪く言えば僕にとってのB級書籍群…
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こんな本を自炊した No.3 「萩原朔太郎詩集」

 昔、詩を読んでいたことがある。  本を詰めた段ボール箱から、今ではぎゃっと叫びたいような詩集群が出てきた。 このシリーズは自炊した本の紹介です。「蔵書するのは断念するが、まさかのときのために内容を取っておきたい本」=言葉悪く言えば僕にとってのB級書籍群です。詳しくはこちら。  寺山修司、西脇順三郎、鈴木志郎康--…
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こんな本を自炊した No.2 「東日流外三郡誌『偽書』の証明」

 強いて言えば歴史のなかでは古代史に詳しい。  あくまで「強いて言えば」で、何度も歴史を学ぼうと挑戦して、いつも古代史で断念してしまうからにすぎない(笑) このシリーズは自炊した本の紹介です。「蔵書するのは断念するが、まさかのときのために内容を取っておきたい本」=言葉悪く言えば僕にとってのB級書籍群です。詳しくはこちら。 …
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こんな本を自炊した No.1 「自炊の方法」

 本を徹底的に処分することにした。  僕の部屋を見回すと---という言葉もむなしい。  既にそれは部屋というより倉庫と化している。  家を建てたとき自分の部屋の四面に本棚を作りつけたが、すぐにいっぱい。しかたなく段ボール箱に本を詰め始めたら、その段ボール箱に部屋が占拠された。  さらに寝室に段ボール箱が進出。  や…
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科学と宗教 斉明天皇陵について思う

 今朝の新聞の大ニュース。  奈良県明日香村の牽牛子塚(けんごしづか)古墳が斉明天皇陵とほぼ確定された。  現時点では考古学者歴史学者から大きな異論はないと言う。  斉明天皇は女帝、天皇を二回やっている(これを重祚という)。最初のときは皇極天皇と呼ばれている。そう大化の改新(厳密には乙巳の変)の蘇我入鹿暗殺の時の天皇。…
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自分への土産 大人買い

 いやぁ買った、買った。  旅行嫌いを自認しているが、来てしまった以上、モトはとらないと。  海外に来るといつも本を大量買いする。日本に比べ写真や図版を使った大判の本が安い。しかも、それらをバーゲンしていることが多い。  いつも何山かこさえて、船便で送る。  段ボール3箱買ったなかから何冊かご紹介。  トップ画…
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「室町少年倶楽部」 山田風太郎

 なかなか本が読み進められない。  遠い昔は通学中、そしてこの四半世紀は通勤中に本を読んでいたためで、生活が変わるとなかなか読書の時間を作ることができない。  来年からは読書の時間を大切に確保しようと思う。 室町少年倶楽部 山田風太郎 (文春文庫)  数年前から室町時代中期に強い興味がある。  山田風太郎が…
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ジャズとソウルはどこが違う?

 ソウルってジャズとどこが違うの?  毎日当たり前のようにソウル・ミュージックを聴いている僕からすれば面食らうしかないのだが、ソウルバーを開くつもりだと告げると、何人もの方からこういう質問を受けた。  しかし、そういう方こそ、僕が来てほしいお客さん。  「店がオープンしたらぜひ聞きに来て」と笑顔でセールストーク。 …
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KILROY WAS HERE

 "KILROY WAS HERE"(キルロイは来た)というのは第二次大戦中のヨーロッパ戦線で米軍兵士があちこちに残した落書き。  誰がはじめたかは不明だが、米軍のなかでブームとなり、誰もかれもがおもしろがって、この落書きを残した。  ノルマンディ上陸以降、米軍はフランスからドイツへと押し寄せていくイケイケムードだったから、…
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読書感想「つぎはぎだらけの脳と心」

 石森章太郎の「サイボーグ009」に登場するサイボーグ001。  001はロシア人の0歳の赤ちゃん。  普通の人間は脳の僅か10%しか使っていないが脳外科医の父親の手術を受けた001は、脳の力100%、つまり常人の10倍を使うことができる。  しかしその負担は激しく、いったん力を使うと、それを補うため昏々と眠らなければならない…
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読書感想文「ハイブリッドレシピ」

 産経新聞の書評を読んで興味を持ち注文した本。  しかし想像していた内容とは趣きが異なり、微妙。  先に本屋で実物を手にしていたら買わなかっただろう。 ハイブリッド・レシピ 都甲 潔  (飛鳥新社)-980円  著者は大学で味覚について研究している学者さん。  都市伝説とすら言える「プリンの醤油をかけて食べたら…
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読書感想文「ビリヤードを100倍楽しむ本」

 期待した新刊。発売前に書籍店に注文しておいた。  しかし----がっかりだ。 ビリヤードを100倍楽しむ本 袴田宣伸 BABジャパン1260円  あまたある「初歩のビリヤード」の類の教則本ではなく、ビリヤードの何が人を惹きつけるのかを書き表そうとした著者の意気やよし。  だが、結果は空振りだ。  ビリヤードを…
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iPodで青空文庫その2

 少し前に観た映画「宮廷画家ゴヤは見た」。  「家政婦は見た」じゃないのか、という陳腐な邦題だが、監督はミロス・フォアマン(「カッコーの巣の上で」、「ラグタイム」、「アマデウス」などで知られる)。主演はハビエル・バルデム他。  この映画の舞台は18世紀末から19世紀はじめのスペイン。画家ゴヤの目を通し、キリスト教旧社会からナ…
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iPhoneで青空文庫

 10年来の夢がかなった。  青空文庫はご存じだろうか。  死後50年を経過した著作は著作権が消滅する。夏目漱石や森鴎外の作品を本にしても出版社は著作権料を支払う必要がない。  ならば、それをテキストとしてネット上で公開しようというのが青空文庫。  現在、青空文庫のサイトはここにある。  10年少々前、パソコンが一…
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平成元年のナインボール

 村上春樹の新刊が出た。  「1Q84」、例によってタイトルで遊んでいる。ジョージ・オーウェルへのオマージュか。  村上春樹の本を読み返しているが、今読んでも新鮮なのは「風の歌を訊け」と続けて読む「1973年のピンボール」。  翻訳調の平易な文体で摩訶不思議な現代社会のファンタジーが綴られる。こんなに落ち着いた20代の…
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信長の最期

 うっかり消してしまった昨日のフォロー。  信長譚ということで柄にもないが歴史ミステリーをネタに。  なぜ明智光秀は謀反したか。  今になっても彼の目的がわからない。  天下を取ろうとしたのか、大魔王として権威(宗教、朝廷)をないがしろにした信長に死をもって諫めたのか、あるいは個人的な怨恨なのか。  これが…
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今日は桶狭間の日

 うわっ!やってしまった。  今日5月19日は、永禄3年に織田信長の「桶狭間の合戦」があった日だというトピックを書き、ぷらさんからコメントまでいただいたのだが、誤動作で自ら削除してしまった。  けっこうしっかり書いたのに雲散霧消。  情けない。
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スペイドという男

 気合いを入れて(勇み足を踏んだだけかもしれないが)「マルタの鷹」について書いた。  今回はそのおまけ編。  「マルタの鷹」の主人公、サム・スペイドが登場するのは他に短編が3つあるだけだ。 スペイドという男 (A ManCalled Spade) -Jury、1932- 赤い灯 (Too Many Have Live…
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「マルタの鷹」について 6

 「マルタの鷹」私考は今回で打ち止めとしておこう。  第2回で僕はこう書いた。 「マルタの鷹」はほぼ完全な物語であると思う。  何度となく読み返すうちに、既に善し悪しの判断がつかなくなっているというところは、さっぴいて頂くとして、フリッツクラフトの挿話を含め、ほぼ完全、ほぼ完璧な小説だと思っている。  ただ当のハ…
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「マルタの鷹」について 5

 本筋とは無関係のフリッツクラフトのエピソードはどんな意味を持っているのか。  もう一度設定を確認しておく。  サムはブリジッドが犯人だと確信していた。それでいてサムはブリジッドと一夜を同じベッドで過ごす。そういう仲となったブリジッドにサムが語るのがフリッツクラフトの話。  さて、ブリジッドの殺人とはどんなものだったろ…
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「マルタの鷹」について 4

 「ある日タコマで、フリッツクラフトという男が、昼食をとりに自分のやっている不動産屋のオフィスを出たまま、それっきり帰らなかった」  フリッツクラフトのエピソードは小鷹信光の訳ではこうしてはじまる。  サム・スペードは心ここにあらずという状況のブリジッド・オーショネシーに、過去に自分が調査を依頼された無関係な話をしはじめる。…
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「マルタの鷹」について 3

 今回から核心に入っていく。既に「マルタの鷹」を読んでいることが前提となる。  未読の方は筋書きを明らかにしてしまうので、覚悟して以下を読むか、先に本屋に行くかを選択していただきたい。  サム・スペードの相棒(しかしサムは彼を嫌っていた)マイルズ・アーチャーを殺したのは、最初の依頼人である若く美しい女性ブリジッド・オーショネ…
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